2023-08-03 奥田英朗「罪の轍」

木曜日。今日も8:30に起床。10:00前にはマンションを出てアトリエに向かう。
池袋によって、無敵家で先にご飯を食べた。少し並んだが、久しぶりで相当に美味い。

アトリエに着いて、少しグッタリ。15:00まで仮眠を取る。
起きてWordPressのテーマ開発。昨日積み残しにしていた日報記事のアーカイブページを実装する。
仕事を終えた後はしっかり読書をした。今週中に読み終えようとしていた奥田英朗の「罪の轍」だ。読み終えてみれば、社会派ミステリーの傑作だったな。

犯人・刑事・巻き込まれる第三者の視点で描かれるスタンダードな重層的なストーリーテリングに昭和ノスタルジイの味付けがされた誘拐ものだ。
犯人側の視点がしっかり描かれているのに、なぜその犯罪が成されたかは語られない。だが読んでいるとそれでも納得させられてしまう魅力がある犯人像。
エリートでありながら、まだ官僚的な視点で警察という組織で働けず、泥臭い事をまだやりたい盛りの新人刑事。
在日韓国人であることにコンプレックス以外の部分で嫌悪感を抱いている若い女性の3人の視点でストーリーは語られる。
特殊な人物像でありながら、この時代はきっとこんな人がたくさんいたんだろうと思える「普通の人々」として語られているのが素晴らしく面白い。

奥田英朗っぽい派手な展開の連続は無いのだが、淡々と進みながらもジリジリと刑事が犯人に迫っていく過程がとても面白い。少し進みすぎるとまた少し戻るといった感じでバランスが取られているのは意識的にされている事だろうか。

夜、6kmのウォーキング。こちらもまだまだ飽きない。