2024-03-26 東野圭吾「私が彼を殺した」

火曜日。4:00起床。疲れを感じていないせいか、なんだか早めに目が覚めてしまう。
やや気分が上がっているせいか。先にゴミを出して、朝から詩織ちゃんのプレイリストを聞きながら、アロマを炊いたり文章を書いたりして過ごす。なんか休日気分だ。
日が出てきたあたりから、少し本棚の整理。読む本を検討して、今日は東野圭吾の加賀シリーズを進める事にした。「私が彼を殺した」である。

1月に読んだ「どちらかが彼女を殺した」に続き「犯人が明かされずに終わる」形の純粋な犯人当てクイズである。
前回からストーリーの展開はややパワーアップし、1人の探偵役の独白形式から、今回は3人の容疑者にあたる人物の独白が時系列に沿って、入れ替わり立ち替わりで記される事で進行する。これがなかなか面白い。容疑者ごとに認識している事実が異なっているため、このシーンはこの人物の視点、あのシーンはこの人物の話だったなと頭の中で全体を再構築しながら事件の輪郭を見ていく事になり、前回よりもより体験的に謎解きを楽しめるようになっているわけだ。この構成がいい。

最終的に「どの人物に毒入りカプセルを入れる機会があったか」という問題に集約され、それを解けば犯人が分かるというエンド。自分はかなり早い段階から「あるものが2つある」事に気がついていたので、いつそれを指摘するんだろうと思いながら読んでいたのだが、結局ラストまで指摘されなかった。
したがって「ああじゃあやっぱりこいつが犯人か」となったのだが、もちろんあからさまに書かれているわけではないから、気が付かないケースもあるだろうが、巻末の「推理の手引き」があるのも前作を踏襲されていて、そこでその事が書いてあるので、ここでああそうか!と気がつけるだろう。

相変わらず、楽しいパッケージの小説だった。加賀恭一郎の描き方が前回の「どちらかが彼女を殺した」よりもさらに小さめに書かれており、加賀シリーズよ、いったいどこに行くって感じだけども、もう少し進むとちゃんと主役として描かれるらしいので、それまではお付き合いが続きそうだ。

読み終わるともう夜になっていた。夜は汁なし担々麺の食べ比べ。中目黒の『香家』と日清の冷凍とでどちらが美味いんだろうという単純な疑問から。やっぱり比べ物にならないぐらいお店の方が美味しかった。一度、自分でも作ってみたいなと思っているのだが、お取り寄せでも1食600円ぐらいだろうから、なかなかチャンスが無い。

明日は詩織ちゃんのソロコン以来のももクロ現場。ジブリをうたうコンサートがある。これが終わるとついに春の一大事のシーズンに入り春になるなあ。今年はどんな一年になるのかな。仕事の面で不安が取れない毎日だが、努力は重ねていこう。